ワードアートの終わりと始まり
世間はWord文書にティラノサウルスを挿入できる機能の話題で持ちきりですが、人知れず失われた重要機能もあるようです。
失われた重要機能とはなにか?そう、ワードアートです。
今までのワードアート
以前このブログでも書きましたが、Office 2003以前で使用できたワードアートはOffice 2007以降では普通には呼び出せなくなっています。
しかし、ショートカットキーを用いれば依然呼び出すことが出来る状態でした。
Office 2016になってからもこれは変わらず、人々が雑にOffice 365へ移行してもワードアートはいつでもAlt+I→P→Wの先で待ってくれていました。
様々なパッケージソフトが次々にサブスクリプションモデルへ移行し、人類が油断しきったこのタイミングで人知れず恐ろしいアップデートが行われました。
ショートカットキーを用いてもワードアートギャラリーが表示されなくなったのです。
終わりと始まり
数ヶ月前、私がこの事実に気付いたときにはショックを受けました。
微々たるアクセスしかないこのブログではありますが、アクセス数のほとんどを占めるほど皆に愛されていたはずのワードアートが使えなくなってしまったのです。
使えなくなったことに気付いてはいたものの、(だるくて)ブログに追記する気にもならず、気がつけば2018年も終わりを迎えようとしていました。
そんなある日、恐竜が暴れ回る記事を見かけていい加減更新するか…となり、記事を書くにあたり10秒ぐらいリサーチを行ったところ、このようなページが見つかりました。
人類は無力ではなかったのです。Office 2003(doc)形式で文章を保存すれば今でも昔のワードアートが利用できます。
やっぱり神だなWord MVP。よくよく見てみるとずいぶん古い回答ですが少なくとも今日(2018/12/09)現在では有効です。
詳細な手順
まず、文章を Word 97-2003形式文書 (*.doc)
として保存します。
タイトルバーに [互換モード]
の文字が出れば準備OKです。挿入→ワードアートなどから今までと同じワードアートが使用できます。
ちなみに、Alt+I→P→Wを押してもワードアートギャラリーは表示されなくなったようです。ツールバーのワードアートスタイルから選択する必要があります。
比較としてdocx形式で同じ操作をした場合の画面です。ワードアートツールの内容がつまらないことになっているのがわかるかと思います。
残念ながら、今話題の暴れ回る恐竜などの3Dモデルはdoc形式に変換する際に画像化されてしまうようです。3D回転操作ができるワードアートとの違いがいまいちわかりませんがまあ仕方ないでしょう。
これからのワードアート
結論としてはワードアートは失われていませんでした。始まりと終わりで言ってることが違いますがマジで書いてる途中に気付いたのでとりあえず良しとします。
とうとう切り捨てられたか…と一時は冷や汗をかきましたが、どうやらdoc形式のサポートが切られるまではワードアートと共に戦っていくことが出来そうで一安心です。